剣乃氏（現菅野氏）がエルフに移って発表したPC-9801用のADVで、SSにも移植されている。 

　これまでのマルチサイトとは違い主人公は一人である。そして、一見それまでのエルフのゲー 
ムによく見られるコマンド選択＋画面クリック型のＡＤＶといった形を取っている。 

　が、しかしちょっとした仕掛けがあったりする。主人公は並列世界を移動することの出来る装置 
を物語のプロローグじに手に入れることになる。その装置によって、少しづつ違う並列世界を移動 
することになる。並列世界は、ゲーム開始時を根（ルート）として分岐ごとに枝別れしていくという 
木（ツリー）状に表現されている。そして、木状のＭＡＰじょうで限られた回数分セーブが出来る。 

（この回数はゲーム中宝玉というものを撮っていくことにより最大８つ（ＳＳ版は10個所）まで一度 
にセーブが出来る） 

　と、まあここまでは、よくあるシナリオ分岐のＡＤＶの分岐図を目に見える形に表現してあるだけ 
に見えるが、さらにここにアイテムの存在が絡んでくる。つまり、あるルートでしか手に入らないア 
イテムが別のルートで必要になってくるのだ。あるルートで手に入れたアイテムを、宝玉によるセ 
ーブをしたポイントに戻ってそれから使うということが出来るのである。 
　そしてそのシステムを使わなければクリアは出来ないのである。 
　 
まずは導入部 
　歴史学者の父親の死後、父親から一つの小包が届けられる。 
　「リフレクターデバイス」 
　父親から託されたこの装置を手にし並列世界駆け巡る。 
　死んだはずの父親を、そして真実を探すため。